まずセイバン ランドセルの特徴について
セイバンはランドセル業界では、長年トップシェアを保ち続け、もうしばらくで創業100年を迎える老舗メーカーでもあります。
セイバンの特徴としては独自の研究データを元に、小学生の平均体型模型を作成し、体にかかる圧力負荷を分散するようにランドセルを設計しています。
またセイバンと言えばCMでご存知の「天使のはね」ですよね。その天使のはねというのは、肩ベルトの付け根部分に文字通り「はね」を内蔵しているのです。
内蔵されているのは、 肩ベルトの付け根に内蔵された、羽のようなかたちをした樹脂素材で、この芯のような素材が肩ベルトを立ち上げて重心を上げることで、ランドセルをからだにフィットさせ、からだへの負担を減らします。またその効果でランドセルが「軽く」感じられるのです。
ランドセルは軽い方がいい!という考え方は根強く残っています。もちろん6歳あたりの子どもに背負わせるのですから、軽い方が良いに決まっています。しかし、軽いランドセルの耐久性というのは、やはりそれなりの耐久性しかないのです。ものによっては6年間もたないものもあるようです。
セイバンでも軽いランドセルを目指してはいます。が、軽さだけに注力するのではなく、サイズや容量、耐久性とのバランスが取れたランドセルが、実は一番子どもへの負担が少ないのです。
なので、目指す所は「軽く感じて背負いやすく、6年間丈夫に使っていただける」ランドセルなのです。
天使のはねの効果はどこにある?
セイバンと他社ランドセルとの大きな違いは、背中部分の機能の違いにあります。まず、肩ベルトに内蔵された「天使のはね」が、肩ベルトを立ち上がった形にし、重心を上に持ち上げるため荷物の重量を分散して、肩に感じる重さを軽減します。
そして、「左右連動背カン」が荷重を左右均等することで荷物を軽く背負うことができます。この左右連動背カンは、肩ベルトの開いたり閉じたりが同じ角度になるので、いつもランドセルが背中の中心でブレずにフィットします。
また、子どもは皆体型が違いますし、その上よく動き回ります。そんな子どもの特性を、セイバンのランドセルは、天使のはねを始めとする背中部分の機能性でフォローしているのです。
そして、この背中の中心でブレずにフィットするという機能は、もうひとつ嬉しい効果があるのです。それは、背中でランドセルが安定しているので姿勢もよくするという効果ももたらします。姿勢を良くする事は、これからの成長にとっても大事な事です。
セイバンと工房系ランドセルとの違い
最近は工房系ランドセルとよばれるランドセルに人気が集まっていますが、この人気の背景には大手メーカー離れがあるという意見があります。セイバンはどちらかというと大手メーカーの範疇になるのでしょう。セイバン自身も工房系ランドセルを意識している部分があるようです。
たとえば、セイバンと工房系ランドセルとの違いはどこにあるのでしょうか?まず工房系ランドセルは手づくりだということを全面に押しだしています。手づくり=国産ということも今は効果的に取られます。と同時にそれは高品質である事も言いたいのでしょう。
ではセイバンはどうなのでしょうか?セイバンの本質はやはり、6年間安心・安全に使ってもらえるための機能や品質の充実です。そのためには、外部機関での品質試験を幾度となく繰り返して品質を上げています。もちろんその試験結果も公開しています。外部試験は、経験やカンにばかり頼る品質ではなく客観的に品質を判断できるというメリットがあります。当然製造は日本国内のセイバン直営工場です。
また、日本国内で製造している理由として、高く安定した品質を保つためには、日本の職人が持つ根気と、長年培われた技が必要なのです。
セイバンのランドセルと、工房系ランドセルとの違いについてそのつくり方を比較してみました。どうでしょうか?実は大筋では違いはないといってもいいかもしれません。
セイバンと工房系ランドセルのデザインについて
最近の流行は、シンプルなデザインのランドセルですが、シンプルデザインなら工房系ランドセルでしょ!と思いますか?確かに今流行の工房系ランドセルは、シンプルで上品、質の高さが感じられるデザインが主で、キラキラしたデザインや大胆な色使いのものは多くありません。
反面、大手メーカーのランドセルは子どもウケする、色や刺繍を展開しています。またそれらは人の目を引くため、店頭に飾られる時には目立つ所へ飾られることもあるので、それがまるで主力商品のように取られるということもあります。ただし、これらは話題作りや人の目を引くため、また商品展開の幅を広く持つためのひとつでもあります。
そしてセイバンでも実際の売筋は、それほど派手ではないものであることは間違いありません。そのこともベースになり、ここしばらくのシンプルなデザインの傾向を取り入れたモデルもラインナップされています。
2018年度に出た新モデルとしては、刺しゅうなどの装飾のない、シンプルで飽きのこないデザインの「天使のはね クラシック」があります。このランドセルはクラリーノ製で、軽くて丈夫。そして、セイバンの背負いやすさへのこだわりや機能も全て詰め込んでいるランドセルです。
デザインの面でも工房系ランドセルとの違いはそれほどありません。むしろ、デザインは最近の傾向を取り入れたシンプルなもので、機能や品質は大手メーカーのレベルを持っているため、セイバンのランドセルは様々希望を叶えている必要充分なランドセルではないでしょうか?
セイバン ランドセルの直営店や工場直売など購入について
セイバンの直営店は、東京、名古屋、大阪、兵庫にあります。販売店は日本全国にあり、直接ランドセルに触れて、背負ってもらえます。工房系ランドセルの場合、多くは工房も店舗も地方にあるため、直接ランドセルに触れる機会が少ないという事があります。その辺りも安心感がありますね。また工場直売というのがあり、お値段も割引されて販売されているようですが、これはさすがにご近所もしくは近県でないと難しそうです。
ところが、工場直売と同じように公式ホームページのオンラインストアでもアウトレットと称して割引販売がされているのです。基本は前年度の型落ちになり期間は限られているですが、最大50%以上の割引率で提供されるのでかなりお買い得なようです。
また直営店舗でしか販売していないモデルも公式オンラインストアで購入でき、オンラインストア購入特典もついています。実際のランドセルには、お近くの流通店で触れてみて購入はオンラインストアで…という買い方がおトクだと思われます。もちろん、送料無料ですからご安心ください。