ランドセルは悪くない!重いのは…
軽くてコンパクトなランドセルをお探しですか?多くの方が、ランドセルは軽い方がいいよ思われています。なんだか最近はランドセルが重くて腰を痛める子どもが出ているという話も聞いたりします。
もっとも、腰を痛めるほど重いのはランドセルに問題があるのではなく、教材が重くなっているということに問題があるようです。実際にラン活を過ぎて小学校に通う子どもを持ったお母さんたちの口コミがあります。
●宿題や学校でやったテストをA4フラットファイルにファイリングして持ち帰ってくる(保護者の一言コメント+捺印必須)
●高学年になると教科書ノート副教材でランドセルがいっぱいになり筆箱が入らないんです。ファイル入るランドセルは教科書の上に筆箱がおけます。
微妙にニュアンスの違う口コミを集めてみました。しかし共通しているのは、頻度の問題は別として大量にものを運ばなければならないときが来るという事です。しかもA4フラットファイルを持ち歩きしなければならないことがあるようです。
学年が上がるに連れて教材の量も増えていきますし、以前と違いA4という一回り大きなサイズになっていますから、重量も増えているというのが現実のようです。つまり、ランドセルの軽量化よりも教材の軽量化が必要なのでは?と思われます。
といってもランドセルは軽い方がいい…
軽いランドセルってどのぐらいの重さをいうのでしょうか?今売り出されているランドセルではだいたい1000gから1400gまでの間でラインナップされています。ただしこれは素材の違いも無視したもので、基本的に人工皮革(クラリーノなど)であれば軽くなりますし、牛、馬(コードバン)など本革であれば比較的重くなります。
もし軽いランドセルを絶対条件にするのであれば、人工皮革のものを選ぶ必要があります。ただし、やはり「良いもの感」を重視する工房系ランドセルは本革がラインナップの中心となっています。
ランドセル各社の重を比較してみると、
キッズアミ:1,000g〜1,200g
フィットちゃん:1,040g~1,230g
天使のはね:1,130g〜1,270g
モギカバン:1,330g〜1,400g
となっています。
萬友鞄のコードバンは1,500gとより重いものがありますが、軽いものはキッズアミの1,000gが最軽量のようです。もちろん探せばまだ軽いランドセルがあるかもしれませんが、ある程度名の知れたメーカーですとキッズアミが最軽量だと思われます。
またこれより軽くなると、ランドセルの型くずれの心配や強度の問題も出てくるため、もし「1,000gを切っているからもっとも軽い!」というランドセルがあった場合はまず、強度を確かめる必要があるでしょう。
小さい子には軽いランドセル?
そもそも軽いランドセルを選ぼうと思った動機の多くは「うちの子は小さいから、重いのはかわいそう」という気持ちからだと思います。それは親心ですから大切にしたい所ですが、実際に学校へ行きだすと少々重くても気にならないことが多いのです。むしろ「小降りのA4ファイルサイズにしたら失敗した…」という口コミをよく見かけます。
●ただ、軽さで選ぶとどうしてもA4フラットファイルが入らない小さいサイズのものになったのですが、学校へ行き始めたら毎日持ち帰る連絡帳袋がA4フラットファイルのサイズだったのでやはりそちらを選ぶべきだったなと思いました。
A4フラットファイルを使う学校が増えていますし、それを前提にランドセルを選ぶ必要はあるかと思います。またA4ファイルサイズをラインナップに加えているメーカーもありますが、あまり多くありません。やはり主流はA4フラットファイルサイズとなっています。ただ、こんな口コミもありました。
●フラットファイルを持ち帰るのは学年の最後あたりで、その時には手提げ袋を持っていくので入らなくても何とかなります
そうです、学校の方針などで色々状況が変わったりするのです。ですので、できるだけ先輩ママ友にリサーチする事が大切です。そして、子どもは成長するという事も頭の片隅に入れておいてください。実際ランドセルが大きく見えるのは一瞬ですよ。
軽いランドセルは軽く感じる工夫がある
軽いランドセルには工夫があるということをご存知でしょうか?ランドセルの重さを抑えるのはほぼ限界なんじゃないかな?と思えます。というのも、同じ素材であれば各社ほぼ同じ重さとなっていますし、特に抜き出たメーカーもありません。
そのため現在は、ランドセルの重さを感じさせない工夫で各社がしのぎを削っています。そして、その工夫は比較的大きなメーカーが優位になっています。
たとえばセイバンであれば、肩ベルトの付け根に天使のはねという樹脂素材が内蔵されています。この芯材が肩ベルトを立ち上げて重心を上げ、ランドセルをからだにフィットさせて体への負担を減らします。体の広い範囲でランドセルがフィットすると、ランドセルが「軽く」感じられるのです。
またフィットちゃんでは、本体と肩ベルトをつなぐ背カンを研究し改良を重ね、ランドセルの重さが、肩だけにかからず分散するように設計されています。背中がランドセルとピッタリくっついているので身体にそんなに負担が掛からず背負えるのです。
天使のはねも、フィットちゃんも体にできるだけ密着させる事でランドセルを軽く背負えるという工夫をしています。構造に工夫を加えるという方法ですが、どちらも長年の研究の積み重ねが必要な改良ですし、やはり大きなメーカーでないと難しいのでしょう。
ランドセルは軽いと、容量は期待できない?
ランドセルを軽いからという理由で決めると起こる問題として…たとえば一番多い疑問として、軽いランドセルは容量が少ない?というものがあります。実際のところはどうなのでしょうか?
今、主流となりつつあるのはA4フラットファイルが入るサイズのランドセルです。教科書がA4になり、それに伴って副教材や、プリントなどもA4サイズが標準になってきたため、それらを閉じられるA4フラットファイルが入るランドセルが求められています。
具体的な大きさとしては主ポケットの幅が235mm必要となります。中には225mmでA4フラットファイルサイズと称しているメーカーもありますので注意が必要です。
小さいランドセルはA4クリアファイルサイズとなるのですが、(といっても1〜2cm幅が小さいだけ)実は重さはほとんど変わりません。となると数グラムの差で容量が変わるのであれば、A4フラットファイルが入るサイズのランドセルを選択することがベストではないかと思います。
ランドセルが小さくて失敗した!という口コミはよく見かけますが、大きくて失敗した!という口コミはほとんど見かけません。ことわざではないですが、大は小を兼ねるというのはランドセルに当てはまると思います。
そして軽さと容量を満たすということでお勧めできるとしたら、キッズアミのランドセルでしょう。容量があって軽さは他社より100〜200g軽いのです。