ランドセルを選ぶとき、やはり大手のメーカーが安心ですよね。ただ、天使のはねとフィットちゃんではどっちがいいの?って結構悩みますよね。
そこで、天使のはねとフィットちゃんを、軽さと背負いやすさで比べてみました。
「天使のはね」と「フィットちゃん」どちらが軽いの?
最軽量のランドセルはどっち?
ランドセル選びのポイントは様々です。もし軽さを重視するのであれば、天使のはねのセイバンは最軽量が1,140g、フィットちゃんの最軽量は1,100gと大きな差はありません。
結局、天使のはねとフィットちゃんの重さを比較しても、それほど変わりはありません。他のランドセルメーカーでは一番軽いものとして 1,000g以下というものがありますが、あまり軽すぎると問題があるようなのです。
1000g以下のランドセルは耐久性に問題あり
天使のはねとフィットちゃんはランドセルの二大メーカーですから、最軽量ランドセルについては、しのぎを削っているはずです。でもどちらも1000g以下のモデルは出していないのです。
その背景として考えられるのは、子どもの持つものですし、6年間は壊れないというお約束があるということ。それに耐えるためには、構造や造りを工夫してもこの重さは必要だという事なのでしょう。
あと、ランドセルの重さで知っておきたいこととして、革使いのランドセルは重くなり、クラリーノなど人工皮革を使った場合は軽くなります。
「天使のはね」VS「フィットちゃん」どちらが背負いやすいランドセル?
背負いやすさはランドセル選びでも大切な項目です。天使のはねとフィットちゃんでは、どちらの方が背負いやすいランドセルか?どちらも、背負いやすさには一番力を入れている部分ですから、ガチンコ勝負です。ただ細かく見ていると、特徴によって弱冠の違いがあるようです。
「天使のはね」の特徴って?
天使のはねの特徴といえば、これはもう肩ベルトの付け根部分に内蔵されたプラスチック板ですね。
これがベルトを立ち上がらせるので、背中の高い部分でラクに背負えるのです。右の写真のように背中にピタッと沿うように背負うと軽く感じるのです。
「天使のはね」は「せみね」で軽くなる
天使のはねには「せみね」と言う独特の形状のクッションが背当てにあります。
これが、ランドセルを垂直状態にキープし、背中全体で背負う格好になるのです。これが最も軽く感じられるポジションだそうで、自然と背すじを伸ばした良い姿勢にもなって、成長期の背骨への負担も軽減されるそうです。
また通気性とクッション性も高いようです。
「フィットちゃん」は肩ベルトで、負担を半分!自然な姿勢を保てる!
フィットちゃんの特徴として、肩ベルトを25°立ち上げることで、ランドセルと背中との接触面積が10%アップします。
すると、肩への負担が約50%に軽減されるそうで、背中で背負う感じですね。
その上、自然な姿勢を保つ効果もあると考えられているそうです。
また、肩ベルトには内部に衝撃を吸収する緩衝材を使用したWクッション肩ベルトを採用しています。
そして肩とベルトとの接触面積を広くし、わん曲した形状にすることで、からだにやさしくよりそい、軽く感じられるようにしています。
メーカー違っても方向は同じ。ランドセルの背負いやすさを目指している
「正しい姿勢」と「自然な姿勢」どちらが理想なのかは、難しい所ですが双方とも「姿勢」にこだわっているのは確かです。ただ、背負いやすさは、「背中にぴったりフィットさせる」という方法で、これは双方とも同じ答えが出ているようですね。
背中にフィットさせるために、双方ともベルトの付け根に独自の工夫がされていたり、ベルトの形状を工夫したりしているのですが、求めているところは同じです。
天使のはねとフィットちゃん考え方が正反対?
天使のはねとフィットちゃん、機能性も重さも同じ方向性なのですが、実は唯一考え方が正反対の機能があるのです。
セイバン・天使のはね
フィットちゃん
「天使のはね」の背カンは左右連動で、正しい姿勢で軽く背負える!
「天使のはね」の場合、背カンは連動背カンと言って、いつでも左右同じ角度に開く形式になっています。この背カンの効果は、ランドセルが背中の中心でフィットし、ブレずに安定することにあります。
背カンが左右バラバラに動くと姿勢悪く背負ってしまうと言う考え方です。
フィットちゃんの背カンは左右別々に可動
天使のはねに対し「フィットちゃん」の背カンは左右別々に開く形式です。この形式の利点は、左右別々に動く肩ベルトなので成長して身体が大きくなっても、背負いやすくおろしやすいと言う点です。
ランドセルを窮屈に思う時は「背負う時」だそうです。ところが背カンが左右別々にスライドすると、身体が大きくなっても背負いやすさが変わらないのです。
フィットちゃんの後悔と天使のはねの欠点
「フィットちゃん」と「天使のはね」どちらかを選ぶとしたら、子供に対して何を優先するか?と言う考え方の違いになるでしょう。
どんな時も姿勢良くという正当派であれば、天使のはねの考え方に近いかもしれません。これは成長しても同じ想いを持つことでしょう。
ただし、小学校高学年になった時ランドセルが背負いにくくなった様子を見て、天使のはねの欠点を感じてしまうかもしれません。
またその子の体型に合わせた姿勢というリベラルな考え方でしたら、フィットちゃんが近いのかもしれません。
ただ下校時に片方が下がったような状態を見かけたりすると、フィットちゃんは良くないな…と後悔するかもしれません。
フィットちゃんと天使のはね比べるとしたら、この背カンの部分と姿勢について意識して試着してみるとよいでしょう。
まとめ フィットちゃん、天使のはねの違いはここ!
フィットちゃんと天使のはねは、基本的には同じ方向に進化しているようです。
ただ唯一のフィットちゃんと天使のはねの違いは、背カンとよばれるランドセル本体とベルトをつなぐ金属の金具部分なのです。
これには双方理由があって、「天使のはね」の場合連動背カンとすることで重心がいつも真ん中に来るようにして、グラつかないという効果を持たせています。「フィットちゃん」の場合は、左右別々に開く事で、体格が変わっても背負いやすいという効果があります。
「姿勢」と「成長」に対しての微妙な考え方の違いが、この部分に出ているのかもしれません。